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 こんばんは。


 今日のニュースでは,面会交流の際に無理心中がなされたと見られるという痛ましい事件が報道されました。

 この事件は,父親が元妻の元にいる4歳の子供と面会を下債に無理心中をしたのではと疑われているというものです。
 この家族は,夫婦が離婚し,子供の親権を母側が持った後,母側が父側に子供の面会交流をさせた際に発生したというものです。
 離婚してから初めての面会日に子供を元夫の元に行かせたものの,元妻において元夫と連絡が取れなくなったため,警察に通報したということでした。
 そして,行方を捜していたところ,元夫と子供が亡くなった状態で発見されたということでした。
 調べによれば,元夫が子供を殺害した後,リビングのぶら下がり健康器にネクタイをかけて自殺したということでした。

 私自身,これまで離婚事件をそれなりの件数手がけてきていますが,夫側についても妻側についても必ず問題になるのが子供がいる場合のその取り扱いです。
 本来は子供の将来を願って決めるべきはずなのに,子供が争点の一つになってしまうため,駆け引きの材料にされてしまいがちで,離婚事件の最大の被害者は子供であるというようにどんな事件でも思うものです。
 大人は自分自身で選んだ末に誤った選択をして最終的に離婚という選択すら自分で選ぶことができますから,ある意味離婚という不幸な結論を背負うべきであろうと思います。
 ですが,子供は落ち度がないにもかかわらずその不幸な諍いに巻き込まれてしまうわけで,非常に気の毒としかいいようがありません。
 ただし,時には婚姻関係を維持することが気の毒なまでの配偶者も少なからず存在し,子供がそんな配偶者と一緒に暮らしていくことが不幸になるというように思われる時もままあり,離婚という制度自体は必要であろうとは思っています。

 子供が争点になる場合,主に親権,養育費のほか,今回問題となっている面会交流というものがあります。
 面会交流権は,離婚したとしても親であれば権利は失われません。
 その権利の実現を認めるかどうか,話し合いがつかなければ裁判所の判断にゆだねることにはなりますが,裁判所の判断があったとしても面会させない場合は慰謝料の対象になったりします。

 面会交流については,子供の健全な育成のためには極力実現されるべきであろうとは思いますし,ヨーロッパの法律等ではそれを実現しないことが犯罪に当たるという国すらあると聞いたことがあります。
 裁判所も,原則として面会は実現されてしかるべきという考えの前提で調停などが進められると思います。
 私も,一般論としてはそれは正しいと思うのですが,本件のような痛ましい事件を見てしまうと一般論を常に当てはめることの危険性を痛感せざるを得ません。

 本件のような面会交流における無理心中事件ですが,実は過去にも報道されたことがあり,一定数は起こりうる類型の事件なのだろうと思います。
 このような事例は極めて特殊案件であろうとは思うのですが,人の親の情の存在自体は特殊なものではなく,問題はその程度が過剰であったか一般人並みに抑えられているかということなのかもしれません。
 その違いが大きいことはいうまでもないのですが,それでもこのような事件を見てしまうと一般的に実現されるべきといわれる面会交流についてはやはり改めて実現について検討した上でないと危ういと考えてしまいます。

 裁判所は一般的に面会交流の実現を強く勧めた上で話し合いをせよといってくることが多いですが,私としてはやはり事案を身長に見極めた上でないとこのような案件が起こりうること自体は否定できないと思うのです。
 このような事件自体はほぼ起こらないものとは分かっていますが,少しでも起こる可能性があるならば,子供の健全な育成と天秤にかけて,面会だけでなく他の交流の方法を模索すること自体は否定されるべきではないと思いました。


 阪神の藤浪さんですが,インフルエンザから復帰し,本日甲子園で行われた1軍練習に合流しました。
 そこで,ブルペンでの投球練習を行い,26日登板予定の横浜戦に向けて,準備を進めていたそうです。
 藤浪さん自身は,相手ではなく,自分の投球をしたいと述べていたとのことでした。

 藤浪さんが26日にもう登板するというのは,病み上がりで大丈夫なのかという若干の心配はあります。
 ただ,私の心配をよそに,26日の予報は雨のようで,この登板も流れる可能性が高そうで,そうであれば病み上がり早々に復帰戦を迎えなくてもよいのかもしれないとやや安堵しています。

 藤浪さんは,制球難で相当苦しんでいましたが,前回登板では球威よりも制球を重視してうまく投げられたと思います。
 本来の持ち味は球威,荒れ球ではありますが,悪い時はそれがいってはいけないところにいきがちで,四球を積み重ねて自滅してしまっていました。
 また,右打者のインハイのボール球で死球を出すこともしばしばで,本人自身も相当気にしていたのかもしれないと思っています。
 それを気にしすぎて本来の能力を発揮できなくなっては困るのですが,修正が必要なのも事実だったので,前回登板を見た時にはやや持ち味は失われたもののまずは勝ちという結果が大事だと思ってよいことだと思いました。
 藤浪さんにとっては,勝ちの結果というのは一つでは足りないと思いますし,もう少し積み重ねていって,徐々に球威も足していく形で自分なりの投球を見いだしてもらいたいと思います。

 前回よい投球を見せていた横山さんですが,2軍落ちしてしまいました。
 次の登板の機会はどうなるのか分かりませんが,少なくとも私には大変よい記憶として心に残ったので,先発ローテーションで誰かが不調になってもいつでも上がってこられる人材がいるという危機感をあおるに十分な存在だったと思います。
 一昔前の阪神の2軍は,1軍と縁のない選手が年中調整ばかりやっているというイメージでしたが,今の阪神は,2軍からの若手起用の見込みもありますし,有望な選手も育ってきているので,いい意味での緊張感があると思っています。
 特に,守備でやらかす1軍野手が多いので,そのような野手の座を狙える若手がどんどん出てきてくれると大変うれしいのですが。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:28
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