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2017.08.07 Monday
 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら,死亡消費税なる案に関するものがあったので,取り上げてみました。

 記事によると,死亡消費税というものは,60歳で定年し,85歳で亡くなった場合には25年分の消費税を支払って亡くなるが,60歳から85歳の間に亡くなった場合は消費税の支払いが25年分に満たないので,その分を消費税として徴収するという考え方のようです。
 あくまで死亡消費税というのは案に対する仮称のようで,かつそのような提案が出たというだけで,現時点では実現するかどうかという段階ではないものです。

 この死亡消費税ですが,記事によれば巨額の高齢者医療費を賄う財源として提案されたものということです。
 そうだとすると,この考えには大変違和感を感じます。

 まず,60歳から85歳までに亡くなられた方は,翻って考えれば,85歳以上まで長生きされた方に比べて医療費が少ないのではないかと思います。
 もちろん人にもよるのでしょうが,それでも端的に生存年数が少ない分医療費の支払額も少ない可能性が高いと思われます。
 そのように,ある意味少額の医療費で国に貢献した人達から,他の人の医療費が高額になるから徴収するというのは,非常に不平等な制度のように思えます。

 次に,この考えは,60歳から85歳までの消費を前提として,それまでに支払うべき消費税を補填するという考えの元で税を徴収するというようです。
 しかし,85歳まで生存した方の消費生活の原資の大半は,おそらく年金でしょう。
 そうすると,85歳以上まで生存した人は,年金を受給して消費税を支払っていたと考えることとなりますが,85歳までに亡くなった人は年金は受給できないのに消費税は支払うということになるのでしょうか。
 もしも,死亡消費税を負担する反面,85歳まで得られたであろう年金をもらえるということであればバランスのとれた制度とも思えますが,そうすると国家の支出が増大するため,新しい税を設けようと思った趣旨に反するでしょう。

 第3に,巨額の高齢者医療費は,医学の発展を前提としたものと思いますが,高齢者の中には自分の人生観の問題で延命治療を避けたいと考える方もいらっしゃるかもしれません。
 そのような場合,ご本人の真意として延命治療を避けるということであれば,ご本人の本意に沿った人生の全うの仕方をできるばかりか,国家としても医療費の負担を避けられるというメリットもあると思います。
 ですが,早期になくなった場合に死亡消費税を負担させるという考え方をとるならば,本人が延命治療を希望しない場合でも,家族が延命治療を強く希望するということも生じると思います。
 そのような場合,本人が苦痛を感じるばかりか,国家の負担も増大することになり,誰もが不幸になるのではないかと思います。

 そもそも85歳未満で亡くなれば85歳まで消費しないのですから,「消費税」を徴収するという考え方にも違和感があります。
 この提案は,あくまで巨額高齢者医療費をどうするかという問題に対する一案に過ぎないですし,現時点で神経を尖らせることは活発な議論に水を差すことにもなりかねないと思えます。
 ですが,さすがにこの提案については違和感を覚えたので,少々思ったことを書いてしまいました。
 社会保険制度に関する問題は,年金など非常に難しいことが多いですが,破綻する前に何らかの政治的決断を下してもらいたいものです。


 阪神は,このところ勝ててはいますが,これから読売と横浜さんと6連戦を迎えます。
 読売は4位,横浜さんは3位ということで,これらのカードで負け越しが続けば一気に順位逆転も危うい状況になってしまいます。
 逆に,ここで勝ち越せれば,9月によほどの大連敗をしない限りは2位濃厚になると思いますので,阪神にとっては今シーズンの順位を占う上での正念場だと思います。
 また,少なくとも,勝ち星を積み重ねていかないと,広島さんを追っていくこともできないので,その意味でもこの6連戦で勝ち越しを決める必要があろうかと思います。

 阪神首脳陣は,ロジャースさんが活躍している点を見て,懸案の4番が埋まったと述べていました。
 確かに,これまで打率3割4分,3ホームラン,11打点と,非常に素晴らしい活躍をしております。
 また,外国人選手が弱いアウトコースの変化球もよく見えているようで,選球眼もよいと思われます。
 このような様子を見ていると,なかなか活躍が見込めるようにも思えます。
 首脳陣は,日本野球に慣れればもっと打つとも述べていましたが,相手チームも打席数が増えればその分研究してくるわけで,果たしてそこでとられた対策にどこまで対応できるのかが問題でしょう。
 ただ,私が見ている限り,技術面はどうあれ,とりあえず明るい人で,活躍も相俟ってチームの雰囲気もいい感じになっているところが目に付きます。
 人柄だけで成績が伴わねばやはり契約更新はできないところではありますが,それでも人柄のいい選手がいれば停滞した雰囲気も打破しやすいと思われ,阪神によく見られるチーム全体が落ち込むという現象を回避するきっかけになるのかもしれません。
 ロジャースさんは阪神をよく知らないでしょうが,よく知らないからこそ悪い雰囲気にも飲まれないともいえると思いますし,阪神の調子を上向きにしてくれる力を与えてくれることを強く期待したいところです。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(1)  | trackbacks(0) | 23:29
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