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 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら,アメリカのミズーリ州で,執行予定の死刑が執行4時間前に執行停止命令が下されたというものがあったので,取り上げてみました。

 この事件は,1998年,女性記者の家に何者かが侵入してノートパソコンを盗み,さらに女性記者を刑43回刺して殺害したというものでした。
 男性が容疑者として逮捕され,2001年に死刑判決が下されていたそうです。
 容疑者は一貫して無罪を主張していたそうですが,聞き入れられなかったということでした。
 そして,8月22日の午後6時に注射による薬殺が執行されるところでしたが,その4時間前である午後2時に死刑執行に対する停止命令が知事より下されたということでした。
 その理由としては,容疑者の弁護士から,犯行に使用された凶器から別人の指紋が発見されたという申し出を受けたからということでした。
 知事は,死刑は最終的,永続的な処罰であり,死刑を執行するには州の住民が有罪判決に自信があってこそであると死刑執行停止の理由を説明したそうです。
 また,知事は,この事件の再調査のために元判事ら5人で構成された調査委員会を構成させたということでした。

 この事件を見ていて,日本でも再審は極めて狭き門といわれていますが,アメリカでもおそらく同様であろうに,よく死刑執行寸前で執行停止が勝ち取れたと思いました。
 この事件では,人権団体により容疑者の死刑執行停止を要求するデモなどが行われていたということで,それが知事の州の住民という言葉につながったのだろうと思いますが,それだけにプロボノ活動はある程度重要なのだろうと思いました。
 確かに,検討すべき証拠があるとした場合,死刑が執行されてしまえば,後日検討結果無罪となったとしても回復は不可能な損害が生じますから,緊急的な判断だったとは思いますが英断だったともいえると思います。
 特に,日本ではあり得ないようなまさに土壇場の判断ということですから,ある意味アメリカらしい劇的な展開だとも思いました。

 ただ,私が大変気になることは,事件があったのは1998年と約19年経っているわけですが,弁護士から申し出られた新証拠というのが凶器から別人の指紋が見つかったという点だったわけで,その点について違和感を覚えました。
 というのは,おそらく万国共通の捜査方法として,凶器の指紋というのは重要視されると思われ,事件発生から捜査の初期段階に行われる者だろうと思います。
 それが,事件から19年も経過して今更この点が話題となり,容疑者と別の指紋が出たから再度検討というのはどういうことなのだろうとは思います。
 例えば,DNA鑑定のない時代の事件について,DNA鑑定という技術が出てきてから後日判断に誤りがあったというのは非常によく分かるのですが,指紋というのは1998年当時も採取して照合するということはあったのだろうと思います。
 最新技術によって,より鮮明に,犯人の同一性を探る精度が高まったということはありうると思いますが,それにしてもDNA型等ではなく指紋が問題となるというのはどういうことなのだろうかと思います。
 指紋であれば,これまでの裁判手続の中で審理が尽くされてきたと思われるので,それを今更取り上げるというのは何か特殊な事情でもあったのでしょうか。
 私の今後の仕事の上でも是非ともその詳細について知りたいところではあります。

 本件については,知事が集めた調査委員会において再調査がなされるようですが,その調査委員会と裁判所との関係はどのようなものになるのでしょうか。
 アメリカ法についてよく分かっていないのですが,アメリカも三権分立ですから,調査委員会の調査結果は行政庁の調査結果であって,司法を担当する裁判所はこの調査結果を有力証拠として採用することはあっても,その調査結果に判決を拘束されないということになるのでしょうか。
 いずれにせよ,再調査がされるのであれば,真相が解明されることを願うばかりです。


 今日の阪神はヤクルトさんに勝利しました。

 今日は,先発の岩田さんが初回から先制点を許してしまい,ビハインドから始まったゲームでしたが,打線がよく働いてくれました。
 糸井さん,福留さんらベテランのほか,中谷さんのホームランなどで点をとり,最終的にはマテオさん,桑原さん,ドリスさんという阪神の勝ちパターンで逃げ切りました。
 昨日は打つべき時に打ちきれなかった打撃陣でしたが,決して全く打てないわけではなかったものですから,決して調子が悪かったわけではないと思っていました。
 今日は打撃陣がよく活躍してくれて,ヤクルトさんに1点差に迫られた後も中谷さんのホームランで突き放してくれまして,非常に頼もしく思えました。
 今季伸びた若手は何人かいますが,中谷さんは本当に頼りになる選手になったと思います。

 一方,先発岩田さんは,先制点をとられただけでなく,5回も失点してしまって,最終的に5回途中4失点と先発としての仕事を果たせたとは言いづらい成績でした。
 岩田さんは,これまでよく活躍できていても,途中の回で突然崩れてしまうという展開がまま見受けられましたが,今日は全体的にあまりよろしくなかったため,ちょっと困りものだと思いました。
 ただ,メッセンジャーさんがいない今となっては贅沢をいう訳にもいかず,今日のように交代のタイミングを見計らって起用するというように考えるべきだろうと思います。
 最近は首脳陣もよくやっているように思われ,今季の岩田さんは必ずしも常によい投球をしていたわけではないにもかかわらず今季未だ負けなしというところを見る限り,今の起用方法はそこまで悪くはないように思いました。
 とはいえ,岩田さんには,できれば6回までは試合を作ってもらいたいものです。

 阪神は,今日勝てたことで,死のロードの勝ち越しに成功しました。
 このところ,死のロードといっても一時期ほど負けが込むということもなく,反省を踏まえて成長したというべきなのでしょう。
 また,今日は広島さんが負けたので,わずかながらゲーム差が縮まって7.5差となったので,この調子で勝っていけることが本当に望ましいと思います。
 広島さんは,相変わらず強いですが,このところ前ほどは勝てていない印象ですから,阪神にとっても9月は苦手であるものの,ここからが本当の勝負だと思いたいものです。
 ここからの追い上げに強く期待しております。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:14
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