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 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら,インドで,トイレを自宅に設置しないことが虐待だという理由で裁判所が離婚が認めたというものがあったので,取り上げてみました。

 判決によると,妻は,結婚してから5年にわたって屋外で排泄を余儀なくされ,これが残酷で耐え難いものと考えたようです。
 屋外での排泄に当たって,女性は暗くなるまで待たねばならず,身体的苦痛に耐えてきたと理由で述べていたということです。
 インドでは重大な健康問題である屋外での排泄について,恥ずかしい行為であるだけでなく,女性に排泄のために安全な環境を認めない拷問であると判断したということでした。
 インドで離婚が認められるのは,結婚生活における残虐行為,暴力あるいは金銭の不当な要求などの証拠が裁判所で示された場合のみということなだけに,この判決はトイレを自宅に設置しないことがそのような場合に当たると判断されたということで大変珍しいようです。
 ユニセフによれば,インドの人口の半分近くに当たる約6億人が屋外で排泄しているそうです。
 インドでは,携帯電話の普及率が9割に対して,トイレの普及率は全世帯の7割程度だということでした。

 日本ではこのようなことはないことなので,この判決が日本ではどうかと考えるのは意味のないことだと思います。
 インドの中では,これを虐待と捉える向きについて,おそらく議論のあるところだろうと想像します。
 というのは,インドではトイレの普及率が7割,人口の半分近くが屋外で排泄しているというのであれば,それをもって虐待と解釈するという国民がどのくらいいるのだろうかと思ったのです。
 例えば,昔は日本中で喫煙が許容されていましたが,今は喫煙がかなり禁止されている領域が増えてきて,世の中の許容範囲が変わってきていますが,インドのトイレというのは日本の喫煙と同じような議論に乗せたときにどの程度国民の中で許容されるものなのだろうかと思います。
 身体的な問題や恥ずかしい行為という問題,衛生上の問題等を考えれば,屋外排泄が好ましくないことはいうまでもなく,我々の常識に照らせばこの判決は当然だろうと思うのでしょう。
 ですが,インドでは実際この問題がどのように捉えられているのか,どのくらい国民から支持を受けるのか,その点は文化や環境によって考え方が異なる問題だと思いますし,その点とこの判決の関係が気になるところです。

 ちなみに,携帯電話の普及率とトイレの普及率のギャップについて,いろいろと議論があるようで,私も違和感は感じました。
 ただ,金額面や運用面,スペース面,設備面等を考えた導入コストはトイレと携帯電話とで違います。
 携帯電話よりトイレが先だろうというのは我々の常識ではそうであろうところですが,コストや導入の難易度,そもそものそれまでのやり方や慣習によって,優先順位が我々とは違う考え方なのかもしれないとも思いました。

 インドの首相は,2019年までに全世帯にトイレを設置することを公約に掲げているということですが,それに関する理解がどの程度浸透していっているのか,その点がまず問題だと思いました。
 これまでの文化や慣習とトイレの必要性を比較して,トイレの必要性が上回るという理解を浸透させねば,いくら費用等をかけてもトイレの普及につながらないように思われ,この問題は容易に解決できないと思いました。


 阪神は,中日さんとのカードを3連勝で終えられました。
 広島さんを追う身としては,これからは極力負けられないところでしたが,それでも3連勝は上出来過ぎという印象です。
 特に,3戦目は,きわどい試合を延長で決めまして,福留さんといい鳥谷さんといい,このところベテランの力が際だっているように思います。
 シーズン後半に入るところで,各選手の疲れがピークに達する時期ですから,こういうところでは若手よりはプロ野球をよく知っているベテランが活躍しているということでしょうか。
 いずれにせよ,大変頼もしい限りです。

 この土日は所用で名古屋に行っていたものの,残念ながら阪神と縁がなく,ファンとしては情けない限りでした。
 しかし,新幹線内でもちらほら阪神ユニフォームを荷物でもった人も目にしましたし,阪神がシーズン後半も優勝戦線に残っているというのはこのようにファンを応援のために日本各地に動かす力があるのだろうと思いました。

 現在広島さんは69勝40敗,阪神は60勝48敗ということで,ゲーム差は8.5もあります。
 マジック24は点灯した状態で,シーズン中盤であれば8.5差ならば希望を持ちたいところですが,後一月足らずの残りシーズンで果たしてどこまでできるのか,結構厳しい状況といわざるを得ません。
 しかも,阪神は,エースメッセンジャーさんを欠いていますし,阪神自身の抱える不安要素も大きいといえます。
 広島さんの打力は相当脅威ですが,一方で中継ぎ抑え投手についてはやや不安もあるという印象で,直接対決では決して一方的に実力差で押し切られるということでもないと思います。
 残りの広島さんとの直接対決は5試合ですから,これを全勝してもまだ逆転はできません。
 阪神の逆転優勝は,もはや広島さんとの直接対決をほぼ全勝し,残り試合もそれなりに勝ち続けなければ厳しいと思います。
 ただ,希望がないわけではないですから,小さな望みを頼りに楽しんでみていきたいと思います。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:04
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