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 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら,全農の納入ミスで酒が造れなくなったというものがあったので,取り上げてみました。

 問題のあったのは大阪の酒蔵への納品についてでした。
 この酒蔵は,社長が杜氏を兼ねて1人で1年を通じて銃数銘柄を生産している老舗で,全国にファンがいるということです。
 この酒蔵と全農は,今年初めて取引したということで,酒蔵側は徳島産キヌヒカリ1等米を27俵(1620キロ分)を発注したということでした。
 この米は,9月下旬に精米されて届いたのですが,同送された玄米のサンプルの等級欄に2とあり,酒蔵側がすぐに全農に連絡をして2等米の誤納入と判明しました。
 この件については全農側が説明に訪れたのは1週間後の10月3日で,ここまでずれ込んでしまった理由としては全農も子会社も「先方に連絡しているはず」と思い込んでいたことだったということでした。
 全農によると,当時,徳島産の1等米がなく,2等米しか手配できなかったということでした。
 全農側から代替品の納入などの提案があったものの,協議が遅れた影響で販売予定に間に合わない状況となってしまい,10月下旬から11月にかけて一升瓶計約2000本分の出荷予定だった日本酒の仕込みを断念せざるを得なくなったということでした。
 全農側は,陳謝した上で,損害金を支払う意向を示したということで,金額は協議中ということでした。
 しかし,一方で,全農側からは,今後の取引は控えたいという申し入れがされたということでした。
 酒蔵側は,2等米と気づかなければそのまま出荷して顧客に迷惑をかけるところだった,1人でやっている倉なので2銘柄が作れない打撃は大きい,被害者はこちらなのになぜ取引を断られるのか等とコメントしたということでした。

 この記事を見ていて,そもそも初めの納品は誤りだったのか,それともその段階で既に1等米の納入が不可能だったのか,それが分からないと思いました。
 もしも酒蔵の発注時点で納品が不可能であれば,履行できない契約を締結したことになるため,非常に不誠実で問題であったと思います。

 次に,酒蔵から指摘を受けて1等米を納入し直そうとした際,いつの段階で1等米の納入が不可能と知ったのかという点も問題でしょう。
 もしも再度納入する話が出た当時に既に1等米の仕入れができない状態にあったのであれば,それを早期に連絡しないことはやはり不誠実な対応といわざるを得ません。

 全農は,全農と子会社の双方が酒蔵に連絡しているはずと思い込んでいたということですが,おそらく酒蔵側に1等米の仕入れができないということを告げて非常に怒られるのを嫌ったのではないかと思われます。
 ミスを怒られることを避けたい心情事態は理解できるのですが,誰かがいつか連絡しないといけないわけで,それを怠ったことが許されることがないことは明らかだと思います。
 全農と子会社のどちらが責任を負っているのかはいまいち分からないのですが,いずれにせよ双方において酒蔵側に連絡を怠っていたということは,この当時全農と子会社の間ですら連絡を取り合っていなかったということでしょうから,契約違反を犯したにしては危機感が足りなさすぎるというべきでしょう。

 その上で,全農側は,今後の取引を控えたいと申し入れたということですが,その申し入れに至った事情がわからないので,一概にこの記事だけで全農側を批判することは良くないように思えます。
 ただ,記事を見るだけでは,何とも不誠実に見えてしまうことも事実であり,この点についてはもう少し情報が欲しいところです。

 この件については,全農側は当然履行不能としての契約責任を負うことになるでしょう。
 その責任の範囲は,ただ米が納入されなかったというだけの損害だけでなく,その米を利用して酒を造れていたのであれば得られたであろう利益についても賠償請求の対象となると思われます。
 その損害内容は,原則として昨年度の2銘柄の利益を前提に計算するのではないかと思われますが,もしも売り上げがあまり安定しない商品の場合にはいろいろと計算方法について検討されることになろうかと思います。
 全農側は賠償の方向で話を進めるということですから,誠意ある対応を期待したいところです。


 阪神の原口さんが捕手に再挑戦するという記事を見ました。
 どうやら原口さんの強い希望があったそうで,秋のキャンプから捕手で行く方針だということです。

 原口さんといえば,打撃が持ち味の選手ですが,残念ながら今季は昨季ほど振るわず,期待に沿えたとは言い難いものでした。
 ただ,昨季の活躍を見る限り,基礎能力自体は非常に高いと思われ,今季不振に至った原因をはっきりさせて対応させることができれば来季こそは捲土重来が期待できるかもしれません。
 個人的にも原口さんの打撃には大いに期待しており,チャンスに弱い阪神打線を活性化させるきっかけになってくれるのではないかと思っています。

 一方,原口さんが今季一塁にコンバートしたのは,昨季後半に右肩を痛めてしまい,捕手として活躍することが困難だったからということもありました。
 また,原口さんは,昔腰を痛めてしまい,捕手としては腰と右肩を痛めてしまっている事態は極めて厳しい状況だというべきだと思います。

 阪神のチーム事情でいうと,今季は助っ人外国人が振るわなかったため,ファーストが空いてしまい,中谷さんや大山さんらとともに原口さんが一塁に入ることが多かったと思います。
 ですが,来季はロザリオさんという阪神の需要に合いそうな新外国人選手が加入することが見込まれております。
 また,中田翔さん加入の噂もあり,一塁が埋まる可能性も考えられます。
 そうなると,原口さん,中谷さん,大山さんは,来季は一塁での出場が難しくなることが予想されます。
 このうち,中谷さんは外野が,大山さんは別の内野が正ポジションであり,一塁以外を守ることにも問題はないでしょうが,原口さんは一塁以外が守れないと非常に出場が厳しくなることが懸念されます。
 そういった事情を踏まえれば,原口さんが捕手に再挑戦するということは理解できるところです。

 個人的には,打てる捕手というのは魅力的で,原口さんが旧来の打撃を復活させてくれるのであれば是非とも捕手として復帰してもらいたいと思っています。
 ですが,懸念されるのは,上記の腰と右肩の状態です。
 その点どうなのかはいまいち分からないのですが,ひとまずキャンプでその様子を見てみるということ自体は否定されるべきではないと思います。
 腰と右肩の怪我を再発されると困るので,そこは慎重に試してもらいたいのですが,期待しております。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:16
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