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 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら,中国企業で,労働者に対して,感情監視システムを導入しているところがあるというものがあったので,とりあげてみました。

 感情監視システムは,軽量のセンサーを作業員の帽子やヘルメットに埋め込み,着用鵜者の脳波データをコンピュータに送信して,脳波データスキャンを行って,不安や怒りを監視するということです。
 収集・分析された脳波データによって,経営陣は,従業員の精神的ストレスを把握し,休憩時間の頻度や長さを調節して,労働者の全体的な効率を高めるというように考えているそうです。
 このようなシステムは,現在は製造会社,電力会社,軍隊,交通機関など少なくとも12の工場と企業で採用しているそうです。
 感情監視システムの開発プロジェクトに関わる団体は,取材に対して,ある電力会社において,感情監視システムを導入したところ,約340億円の企業利益が見込めており,その効能に疑いはないと回答しているということです。

 この記事を見ていて,確かに感情的に不安定な状態な人が仕事を行うことで生産効率等が落ちることはあるでしょうから,ある意味効率を重視するならばこの方法は有用かもしれないと思いました。
 また,不健康な状態での労働を抑制できる可能性もあることから,いわゆる過労死等の予防にも有用なようにも思えます。
 さらに,職場でのいじめやパワハラ等についても,このシステム使用中に行えば,それが生じた段階でコンピュータに記録が残ったりするでしょうし,労働環境の改善にもよい影響を与える可能性があると思います。

 一方,このシステムは,人の自由や尊厳を奪うことも懸念されます。
 感情が常に他人に把握された状態というのは,息苦しさを感じるでしょう。
 また,本人が気づかないような精神的な問題を察知し,それを第三者に知らせたりすることで,他人に知られたくないような情報を知られてしまう可能性もあろうかと思います。
 さらに,感情の起伏の激しい人かそうでない人か,疲れを感じやすい人かそうでないかというこのコンピュータに蓄積されるデータが勤務評定につながったりすることもあるでしょうし,この情報が他社と共有されるようなことがあればその人の人間的な評価にもつながりかねず,将来の道を閉ざしたりすることにもつながるかもしれません。
 おそらく常に監視されている状態でしょうから,ネガティブな精神状態になれば,上司等から何らかのお知らせがやってきたりするのでしょうし,気が休まらないように思えます。

 そのようなことを考えると,このシステムを全労働者に強制的に使用させることは日本では人権問題に発展するように思われ,労働者の真摯な同意がなければ使うことができない,使う場面も時間的に限られるなどの多くの制約があって初めて労働現場に導入可能になるようなものだろうと思います。
 このシステムを見ると,なんだか物語にあるディストピアのようなもののようにも見えますが,導入しようとすれば可能である以上,いつまでも物語上のものと考えるのは時代について行けなくなるように思えます。
 技術に善悪はなくて,使う人に善悪があるのですから,このような技術自体は使用方法によっては有用でしょうし,一概に否定するつもりはありません。
 ですが,使用する際には多くの注意を払う必要があろうかと思いました。


 今日の阪神は,読売に敗戦を喫しました。
 昨日の完勝からの流れで今日も勝ってくれるのではと思いましたが,なかなかうまくいかないものです。

 メッセンジャーさんは,6回3失点と,先発としての仕事は果たしてくれたとは思います。
 ですが,エースとしてはあと1点失点が少なくあってほしかったとは思いました。
 特に,亀井さんに打たれたホームランは,甘い球でしたし,あそこは非常にもったいなかったといわざるを得ません。
 3・4月の月間MVPに選ばれたのですから,次回登板では月間MVPの力を見せてもらいたいと強く期待しております。

 打つ方は,得点圏まで進めるものの,点を入れられませんでした。
 6回は,ノーアウト1塁2塁という場面を迎えたものの,この絶好機を逃してしまいまして,そこで読売に流れを渡してしまってホームランを打たれたことを思うと,この回が大きな転換点だったと思います。
 7回もノーアウト1塁2塁を迎えたものの,大山さんがタッチアウトということで,久々のスタメンで大山さんは何をやっているのかと思わざるを得ません。
 結局,今日は,これまでの阪神でよく見られた,得点圏まで進めても決定力が足りなくてあと1本が出なかったという日だったと思います。
 こういう事態が常に懸念されていたからこそ,阪神にもっとも求められていたのは,勝負所で1本の打てる決定力のある打者だったと思いますが,残念ながら今日はそれが登場しませんでした。
 こういうところが阪神の弱さなのかもしれませんが,敗戦したものの読売との戦力差を感じなかっただけに,むしろ残念だったと思っています。

 ただ,植田さんが相変わらず打撃がなかなかいいのがうれしいところです。
 植田さんは今の状態で阪神のキーマンになっていますから,このような活躍を続けてショートスタメンの地位を不動のものにしてもらいたいと心から思います。
 これまで糸原さんが最有力でしたが,糸原さんは守備に不安があったため,やはり植田さんがショートにもっともふさわしく,糸原さんはできればサードが理想的だと思っています。
 そうなるとセカンドをどうするのかという問題もあるので,軽々に結論は出せませんが,ポジション決めの中心に植田さんショートがあるならば軸があってやりやすいと思います。

 明日の先発は,ルーキー谷川さんですから,どれだけの投球ができるのか,非常に楽しみです。
 ここでいい投球をしてくれると,阪神先発ローテーションが非常に充実すると思うので,藤浪さんの穴をみんなで埋める活躍をみせてほしいと心から願っています。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 22:58
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