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 こんばんは。

 今日橋下大阪市長が,現業公務員の給料カットを来年4月から断行する方針を固めたというニュースを見ました。
 選挙民が選んだ話ですから,このことの是非は置いておきたいと思うのですが,この点に関する交通局幹部の発言「(給料カットのスケジュールは)平成27年度くらいに…」に対して来年4月を打ち出したというものでした。

 これを見る限りでまず思ったことは,交通局幹部の発言「平成27年4月ころ」というのは,橋下市長の市長任期が4年ですから,お辞めになられるのに近い時期を見計らってこのように言ったのかなと勘ぐってしまいました。
 というか,具体的な数字を出すに当たってはその裏付けを出して頂きたいとも思いました。それなりに準備に時間がかかることは想定されるものの,年単位でかかるものなのかと率直に疑問を持たれても致し方ないのかなと思います。

 また,これを見ていて,橋下市長の手法が大変うまいということを思いました。
 橋下市長は,皆様ご存じの通りメディアに大変慣れた方で,今までメディアでだいぶ痛い目を見てきた分,その利用の方法も一般人よりは習熟されているものと思います。
 そういう彼が,選挙戦に勝利して民衆の支持を受けている最中で早期にこのような手を打ったのは,行動力があるという印象を強く与えることでしょう。
 また,それまでの制度を壊す改革は民衆の支持なくしてはなしえませんが,一般的には支持は時間とともに減少する傾向があると思いますので(期待外れ感などの理由から),それを支持の厚いうちに行おうというのにも戦略性を感じます。
 さらに,一時期支持を受けた事業仕分けは,白日の下で民衆の支持を得る話をできたからだという一面があると思いますが,今回の給料カットもマスコミ報道の下で話を行っているため,支持を増幅しやすい傾向にあると思います。
 そういった彼の戦略のうまさは,良きにしも悪きにしもそれなりに当たっていくものと思われ,彼の政策はそれなりに進んでいくことと思います。

 私としては,そのような一つの方向に向かっている流れを見て,こんな時こそどのような方向に進んでいるのかということをよく監視していきたいと思います。
 かつて,私の大学の先生が「規制緩和というのは,規制を取り払うことと同時に,規制によって守られたものの守りをなくすことである」という趣旨の話をしていました。
 今回の改革では,これにより得られる利益も大いにあると思いますが,それまで守られていたものが守られなくなるという側面もあります。
 それが公務員の身分保障なのか,ハコモノなのか,改革の内容によって異なると思います。このようなご時世ですから,単に特権や不適切な天下りをなくす方向での改革は諸手を挙げて賛同したいところですが,制度というのはできたことに何某かの理由があるはずなので,失われるものという面も見落とさずに見守りたいと思います。

 今日の報道で,金本先生の背番号6が永久欠番になるのではないかというものを見ました。
 これについては「生え抜きでないのに」とか「近年の成績では」などの理由により消極的な意見も多々あることかと思います。
 しかし,私はこれには賛成です。
 確かに,近年の成績や守備力について私が言い訳をするのは難しいかもしれませんが,それまで阪神を引っ張り,かつ暗黒時代からの意識改革を行えたのは紛れもなく金本先生の力であると言えましょう。
 何年前か,金本先生の1年の目標というところで「出続ける」と挙げており,これを今言うと賛否両論は予想されるところではありますが,その時はあの方の精神性に純粋に格好良さを感じたものです。
 私は過去の方々を皆知っているわけではないので,それらの先人達との比較については正確にはできませんが,近年の阪神の躍進を考えれば永久欠番は相当な処遇であると思っています。

 また思いついたら書きます。ではでは。
三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 18:37
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