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 こんばんは。

 今日はWBC第2ラウンドで,日本代表がオランダと対決し,コールド勝ちを収めるという結果となりました。

 今回の勝利は,これまで貧打にあえいでいた展開が嘘のように,何とサイクルホームランでの大勝ということで,率直に気分のいいものだと思いました。

 ホームランが飛び交っていたのは,野球ファンの間で「からくりドーム」の呼び声高い東京ドームという会場が多少なりとも影響したことは否定できないと思います。
 やはり,他球場に比べて狭いこと,ドーム球場特有の湿度と気圧の関係でボールが飛びやすいことなど,ホームランが飛び交う条件は揃っていたと思います。
 ただ,であればオランダ側でもホームランが飛び交ったとてよいはずなのに,それがなされないというのは,先発の前田健太さんの出来の良さを挙げるべきと思います。

 今日の前田さんは5回9奪三振1被安打無失点というほぼ完璧な出来で,まさにエースという働きぶりでした。
 ストレートがアウトローに制球されていた点が最もすばらしいところでしたが,その他カーブや落ちるスライダー,ツーシームもよく決まり,今日の投球は文句の付けようのないものだと思います。

 一方,オランダの投手はかなり打ち込まれてしまいましたが,オランダの投手が悪いのかというとそういうわけではないと思います。
 先発のロビー投手は,38歳ながら国内リーグで10勝1敗,防御率0.22,与四死球5という驚異的な投手なのです。
 また,1時ラウンドオーストラリア戦でも5回2安打無失点という出来で,最近のところで調子が悪かったというようには思っていませんでした。

 それだけに,私は,試合が始まる前は,今日も台湾戦のように点が滅多に入らない,守備のほころびが生じた方が負けるという試合になると思っていました。

 しかし,蓋を開けてみれば,前の試合で勝利のキーとなる盗塁を決めた鳥谷さんの先頭打者ホームランで幕を開ける展開となりました。
 素人の私ごときの予想が的を射ているかは分かりませんが,もしかしたら,ロビー投手にしてみれば,初めての球場でまずは様子を見ながら自分のペースを作ろうとしていた矢先,鳥谷さんの先頭打者ホームランで出鼻をくじかれたということだったのではないかと思っています。

 私は,シーズン中では,先頭打者ホームランなど,1点を失うという以上でも以下でもなく,引きずるべきではないというように考えています。
 しかし,このような短期決戦では1点も重圧になってしまうのかもしれませんし,もしかしたらこれが大きくのしかかって調子を崩すこととなってしまったのではないかという気がするのです。

 阪神ファンだけに鳥谷さんを推したがる傾向があるのはお許し頂きたいのですが,それでもこれだけのいい投手から3本塁打を打ったという結果を見れば,やはり先頭打者ホームランで最初に主導権を握れなかったことが影響したのではと思ってしまいました。

 ただ,結果としてコールド勝ちをしたものの,内海さんが打ち込まれて失点をしたことはやや心配です。
 逆に,オランダは最後まで意地を見せてくれて,大したものだと思いました。
 オランダにしてみれば,敗戦をすれば明日キューバと再び試合をするわけで,そこに勝てばさらに翌日また日本と試合をしなければなりません。
 そうすると,オランダの本音としては,負けがほぼ確定したと考えた団塊で,戦力の疲労を避けるために早々にコールド負けをしておく方が長い目で見た戦略としては正しいと思います。
 しかし,オランダは,内海さんを打ち込み,一時は10点差から詰めてコールド負けを回避しようとしましたから,それは打算よりもプライドを優先したのだろうと思います。
 それだけに,このオランダというチームが明日キューバとどのように戦っていくのか,気になってしまいました。

 日本代表は,今日は珍しく大勝しましたが,大勝後はバットを大振りにしがちになり,翌試合では一発狙いが増えてしまうことは往々にあることと思います。
 日本は本来スモールベースボールが基本のチームですから,そこはまた見直して戦っていってほしいと思います。
 特に,四球による出塁が期待される鳥谷さんに対してはそのように思いました。

 また思いついたら書きます。ではでは。
三枝康裕 | スポーツ関連 | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:40
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