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2014.11.10 Monday
 こんばんは。

 以前触れたことがありますが,私はこの年でありながら週刊少年ジャンプを読んでいます。
 私が読み出した小学校の頃は,ドラゴンボールや北斗の拳,キン肉マンなどの陣容が固まっていましたが,その後幽遊白書,ダイの大冒険,スラムダンク,るろうに剣心などの数々のヒット作が軒を連ね,その歴史をずっと見てきました。
 そんな歴史の一つに確実に名を刻んでいるNARUTOが本日のジャンプで最終回を迎えました。

 NARUTOは連載開始時から読んでいる作品で,当初は絵が綺麗でなかなか面白い作品くらいのイメージだったのですが,ジャンプ特有の新連載が続くものが少ないという傾向の中果たしてどこまで続くのかというように思ってもいました。
 ジャンルは忍者ものということで,特に斬新という切り口ではなかったのですが,そのストーリーが重みを増してくるところでジャンプの看板漫画に成長していきました。

 大変面白い作品であろうとは思いますが,正直言って,何度か中だるみをしたことはあると思います。

 また,一時ジャンプ連載陣が格闘トーナメントネタばかりをやっていた時,NARUTOでもご多忙に漏れずに中忍試験でトーナメントをやっていたことがありました。
 トーナメントは見せ場が作りやすいですし,基本的に1対1なので各キャラの個性も出しやすいのですが,それでも当時複数のジャンプ掲載作品がトーナメントだらけで,ネタに詰まっているのかと心配したものです。
 ただ,中忍試験編は,今見返すとNARUTOの中でもかなり面白い編の部類であり,それを当時は冷めた目で見ていたなと思い返します。

 さらに,回を追うごとにキャラが増えすぎ,またチャクラの属性や忍術の種類も増えすぎて,説明が多くなっていって一読して分からないという展開も何度もありました。
 特に,後半は政治的な背景や国家間の問題,戦争問題などの重いテーマを扱っており,そのため読者に分かるようにするためにはある程度説明が必要になることは分かります。
 ですが,それでも,漫画はわかりやすさも大事なのにと思うこともありました。

 その他,作品随一の知性派キャラであるシカマルが思ったよりも知性派ではないように見えたこと,年齢を経たナルトが少年時代とそんなに力量が変わっていないこと,万華鏡写輪眼の開眼条件が親しい友を殺すことのはずなのにカカシ開眼の理由が分からないことなどなど,突っ込みどころを挙げればたくさんあります。

 ですが,それだけ突っ込みどころを知っているということは逆に作品をよく読んでいたということを理解してもらいたいと思います。
 作品のテーマである平和については,共通の敵をみんなで協力してまとまっていくという王道展開で描き上げてくれましたし,私は満足です。

 また,この作品にはいろいろと魅力的なキャラが多かったと思います。
 私が印象深いのは,やはりイタチ,自来也でしょうか。
 キャラが多くなりすぎたため,少年漫画の宿命で,過去の強キャラが弱く描かれてしまったという悲しさはありますが,それでも特に上記2人は非常に魅力的に描かれたと思います。
 穢土転生は何でもありになってしまったため,個人的にはいかがなものかと思いましたが,それでもイタチを再登板して改めていい役割を担った時はよくやったと思ったものです。

 主人公ナルトは,結局天才であったということで,その意味では親近感はどうかという問題はあるものの,それでも昔は皆に認められず,努力を重ねて皆に認められていくという王道展開は非常に胸にくるものがありました。
 しかも,ナルトが,周りの評価の高まりについて,過去の掌返しであると思って苦しむ展開もありましたが,そういう私が引っかかるところもきちんと描いてくれたのはよかったと思います。
 そういうところを丁寧に描きすぎたことがここまでの長期連載になったと思いますし,正直それは焦点をぼやかしてしまうことにもなってしまいましたが,それでも終わりよければ全てよしという気もします。

 張っていた伏線が回収されなかった点はいくつかありますが,それは来年になされる短期集中連載の中で多少回収されるのでしょう。
 とりあえず,ここまで描ききってくれたことに単純に感謝です。本当にお疲れ様でした。
 そして,ありがとうございました。

 ちなみに,1999年の連載開始時のジャンプが閲覧できるのですが,それを見てみるとハンターハンターが既に連載していることに気づきました。
 冨樫先生の体調の問題があるから一概にどうこういうのは難しいですが,それでも片やここまで描ききっているというのにという思いがあることは偽らざる本音です。
 NARUTOもいなくなってしまった今,ジャンプを読み続ける動機として,私はハンターハンターが読みたいです。
 冨樫先生,何とかしてください。

 また思いついたら書きます。ではでは。

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三枝康裕 | よろずごと | comments(1)  | trackbacks(0) | 22:27
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