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 こんばんは。

 昨日,元阪神の藤川さんが独立リーグに入団するというニュースが飛び込んできました。
 これについて,私が思ったことをいくつか書いていきたいと思います。

 まず,藤川さんが阪神に戻ってこなかったことは率直に残念です。
 私は,藤川さんの阪神入団当時からのサクセスストーリーをずっと見ていましたし,往年の活躍を思い出すならば阪神側が藤川さんに多少恩返しをしてもよいと思っていましたし,日本球界復帰ならば阪神に戻ってきてもらいたいと思っていました。

 一方で,藤川さんは,阪神に戻ってきても即戦力になるということはなく,少なくとも今年いっぱいは調整を要する状態だったであろうとも思っていました。
 それは,右肘にトミージョン手術を受け,現在の状態もあまりよくなかったからです。
 ウィリアムスさん,シーツさんという同じく阪神で活躍した外国人助っ人は現在駐米スカウトをやっていますが,その彼らの目から見た藤川さんは決してよいものではありませんでした。
 そのレポートは,直球は140キロ程度,連投すると球威が落ちるというもので,おそらくかつて一緒に戦っていた彼らとしては藤川さんについてそのようなレポートを書くのは辛かったでしょうし,そんな辛い中で書いたレポートは信用に足るものだと思います。
 そうすると,今の阪神の中継ぎ陣は非常に危うい状況ではありますが,藤川さんが加わったとしても現状は改善しないであろうと思います。
 少なくとも今年いっぱい調整をして,来年以降で活躍のめどが立つかどうかというところでしょう。

 そういう点を諸々考えていると,藤川さんという球界の至宝が今年1年を阪神のファームで調整に費やすよりは,独立リーグにいって地元のお客さんを楽しませる,夢を与えるという方がより有益なようにも思います。
 ですから,私としては,藤川さんが阪神に戻ってこなかったことは残念ですが,その決断は肯定的に捉えています。

 ただ,独立リーグで試合を続けることがNPBへの復帰に繋がるかといえば,繋がらないとはいわないものの,おそらく阪神のファームで調整をしていた方がNPBへの復帰への近道であることは否定できないと思います。
 その意味では,藤川さんのNPBへの復帰復帰は実質的に遠のいてしまったのだろうと思っており,その点では残念であると思っています。

 また,藤川さんに対する阪神の対応もあまりよろしくなかったという情報が流れている点も問題だったように思います。
 具体的には,阪神からの藤川さんに対するオファーは,球団本部長からわずか2度,いずれも電話で,2年総額1億円(2年目大幅増),背番号18という条件を短い電話で伝えられただけで,回答期限も1週間だったという話があります。
 これについて,藤川さん側が必要とする理由を感じづらく,誠意が伝えられたとは言い難いと解釈されたという報道がありました。
 この真偽は分かりかねますが,このような情報が流れること自体が問題でしょう。
 というのは,阪神は,これまでの歴史を見て貢献者に対する対応のまずさをよく指摘されていましたが,今回もこの体質は変わらないのかというように思われてしまうことでしょう。
 それは,球団のイメージ低下のほか,選手の阪神に対する貢献の気持ちの問題にも関わってくるのではないかと思います。
 真偽不明でも,火のないところに煙は立たないということで,阪神の評価は低下してしまうように思います。

 ですから,最終的には藤川さんの独立リーグ入りを肯定的には考えているものの,その経緯においてある程度何とかならなかったのだろうかとは思います。
 どうやら,独立リーグには藤川さんから申し出て入団したということのようですし,藤川さんはやりがいを求めて動く選手だったにもかかわらず,長年付き合ってきた阪神がその点をよく理解していなかったのだろうと思います。
 そういう意味では,阪神球団の体質に対する問題提起がなされるきっかけになったと思いますし,その点の改善を図るべきなのではと思ったりします。

 ただ,いずれにしても,どの場面でも,藤川さんの活躍には期待しています。
 そして,願わくば,黒田さんのように,最後は阪神に戻ってきてほしいと思います。


 そんな阪神ですが,今日はまさかの抑え失敗での敗戦でした。
 あと1球からの満塁ホームランで,これが野球というべきなのかと思うような試合です。

 こういうこともあるものかというようにも思いますが,最近の呉さんはランナーを背負いすぎなところにかねてから不安は感じていました。
 呉さんは,最終的には粘り強い投球で何とか凌ぎきることが多いのですが,今日はそれができませんでした。

 私としては,ホームランを打たれたことも大いに問題だと思いますが,四球も問題だと思います。
 いつもの呉さんは,比較的コントロールのよい方だと思うのですが,今日はコントロールがよくなかったように思います。
 それゆえ,追い込んでの球がなかなかうまく決まらず,最終的に打たれてしまったのだろうというように思います。
 今日はとにかくフォークがうまく空振りをとれなかったのがきつかったという印象で,もしかしたら見切られているのではと心配したりもします。

 その辺りは分かりませんが,できれば私は球速差のある球を一つ習得してもらえるといいなとは思っています。
 呉さんの球は,基本的にストレートとカットボールが中心で,それに今年はフォークを混ぜていくスタイルですが,結局球速差が10キロ前後ということで,もう少し緩急の付く,例えばチェンジアップのような球があるとまた違ってくるのかと思いました。
 ただ,そんな簡単に習得できるものではないですし,今のは私の単なる願望です。

 今日の抑え失敗で呉さんを抑えから外すという結論はあり得ないですが,最近の阪神は投手陣がいずれも不調,一発病にかかっているというように思っています。
 せっかく打線の調子が上がってきていても,これでは試合にならなくなってしまうので,何とか巻き返しができるよう,もう少し投手陣には頑張ってもらいたいと思います。
 その点,藤川さんがいれば空気が引き締まったかも知れないと思いつつも,無い物ねだりはせずに,とにかく投手陣には調子を合わせる努力をしてもらいたいと思います。

 また思いついたら書きます。ではでは。

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三枝康裕 | 阪神タイガース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:40
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