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 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら,最高裁長官が,法廷への刃物持ち込み事件を受けて,再発防止を要請したというものがあったので,取り上げてみました。

 先日仙台地裁で,保釈中の被告人が,判決に不服だということで,法廷に持ち込んだ刃物で傍聴人に怪我をさせたという事件がありました。
 これについて,最高裁長官は,裁判の公開という理念を脅かしかねない事態だと話して,再発防止に取り組むように要請したということでした。

 私は,幸いにしてこれまで法廷での暴行傷害事件というものに出くわしたことがないですが,それに関連する事件に携わったことはありました。
 法廷において暴力が持ち込まれるとすれば,法治主義の理念に真っ向から反する行いであり,徹底して対応しなければならないというべきでしょう。

 ただ,問題としては,結局どのようにしてこれに対処するかということです。
 東京地家裁では,入口に金属探知機を備えて,入る際には原則として手荷物検査が行われていますが,このような裁判所は全国的に見て極めて少数派です。
 もちろん全国でこのような運用をすれば,問題となるような事件は大きく減らせるのでしょうが,東京地家裁ほど多くの人が日々訪れる裁判所はなかなかありません。
 私は,時々かなり地方の裁判所支部に行くこともありますが,そのような裁判所では,その日に開催される裁判が私の担当している事件だけということもありました。
 また,あるあまり申し立てない種類の事件を地方の裁判所支部に12月に申し立てた際には,12月にもかかわらず事件番号が1番だったということもありました(事件番号は1月1日から1番ずつ付されていきます。)。
 法律上管轄というものがあり,ある事件についてはその裁判所の支部において行わなければならないというものもあるのですが,どの裁判所も事件数が多いというわけでもありません。
 それにもかかわらず,常に金属探知機を設置するとなれば,費用の問題が当然かかるでしょう。
 しかも,金属探知機の費用だけでなく,当然探知機に引っかかった人の検査をする警備員がいなければならないわけで,その方の人件費もかかります。
 もしも1日数人しか来ないような裁判所の場合,警備員を常駐させるとなれば,その分税金が失われていくわけで,結局費用対効果を考えれば金属探知機を置ける裁判所は限られてくるということになるのでしょう。

 では,どのようにして再発防止を講じていくかですが,どの記事を見ていてもその点について触れられているものはありませんでした。
 正直言って,私はそのような対策はかなり難しいのではないかと思っています。
 法廷内に存在している裁判官,裁判所書記官,裁判所事務官,検事,弁護士などはいずれも武力等に欠けるでしょうし,とっさに対応することが期待されるかといえば相当厳しいといわざるを得ないと思います。
 刑事事件の場合,警察官が法廷にいる場合はありますが,民事家事事件の場合は警察官が法廷にいるというのはごく稀でしょうし,かといって常駐させるには費用対効果の面から得策ではないとも思えます。
 結局どうすればいいのかというのはよく分かりません。

 かといって,法廷に人が入りづらくすることは,長官のいうように裁判の公開という憲法の理念に反することになります。
 これまであまり目立ってこのような事件が起きなかったため,あまり意識して考えていなかった問題でしたが,対処方法は簡単には見いだしがたい問題だろうと思います。
 長官の指示を受けて,各裁判所がどのような対策に乗り出すのか,注目したいものです。


 阪神の西岡さんですが,明日から2軍3連戦に出場するそうです。
 しかも,ショート,センターファーストの準でスタメンフル出場の予定とのことです。
 ファーストを守るのは高校以来ということで,プロでは未知の領域だそうです。

 西岡さんといえば,去年左アキレス腱を断裂させてしまい,選手生命が危ぶまれていたところでしたが,まさかこんなに早く2軍戦に出られるとは思っていませんでした。
 思えば,昨年7月20日に悪夢を見させれて,当時打撃が好調だった矢先にこのようなことになり,阪神のチーム力低下よりも西岡さんの選手生命は大丈夫なのかと大変心配したものでした。
 それが,今年の5月30日に実戦復帰し,そこから着々と積み重ねて現在に至ります。

 このところ,2軍戦では,規定打席にこそ達していないものの,打率3割3分3厘と好調で,往年の打撃が戻りつつあるように思えます。
 実戦テストは割とうまく進んでいるようで,現在ベテラン勢の打撃低下が問題となっているところで西岡さんが戻ってきてくれれば,非常に心強いと思います。

 問題は,正ポジションの二遊間は,上本さん,糸原さん,北條さん,大和さんらがひしめいており,特に上本さんと糸原さんは割と活躍しているので,彼らを押しのけてポジションを取るのは相当大変だろうと思います。
 そう考えて,センターとファーストの守備練習もしていたということでしょうが,西岡さんは右肘の怪我の問題もあったはずで,長距離のスローイングを要するセンターは相当厳しいように思います。
 そうなると,事実上ファーストが最有力ですが,このポジションを争うのは原口さんと中谷さんであり,これもなかなか大変だろうと想像します。
 ただ,数年前は,若手がポジション争いの有力だったということはなかった気がして,チーム力の底上げができているのだろうと改めて思いました。

 西岡さんの最大の長所は打撃にあると思っているので,今のベテランが打てていない状況では西岡さんの打撃は貴重になると予想されます。
 そう考えれば,怪我の状態を踏まえるとあまり無理はしてほしくないものの,出てきてくれれば応援したいですし,復活してほしいと心から願っています。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:48
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