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2018.10.08 Monday
 こんばんは。


 昨日の時点で,阪神はあと1敗でもすれば最下位が確定するといわれていた状況下で,本日あっさりと敗戦して最下位が確定しました。

 今日の試合は,先発才木さんが2回までに6失点して,早くも店じまいでした。
 また,ショートの植田さんは失策をしますし,バレンティンさんにはホームランを打たれますし,中継ぎ陣は頑張ったとはいえ,悪いところをいろいろと見た試合でした。
 打線の方は,一応ある程度点をとって追い上げはしたものの,追いつききれずに一応意地を見せた形で終わるという,本当に今年は何度見たことかわからないくらいよく見た試合風景でした。
 総じて見れば,今季の順位が決まったこの試合は,今年の弱い阪神が凝縮されたような負け方だったと思います。

 思えば,2月前は2位争いの一角として参加していましたが,そこからうっかりしていたところでいつの間にか最下位ということで,順位の入れ替わりの激しさを感じます。
 確か,当時もそこまでゲーム差は詰まっていなかったものの,一応借金は6前後で推移していて,弱いながらも意地を見せていたように思います。
 しかし,9月27日以降,11戦もやりながら,勝てたのはわずか2戦,しかもいずれも先発藤浪さんの試合ということで,勝負弱さを露呈した終盤の展開だったと思います。

 個別の試合を見ても,1年の試合展開を大局的に見ても,とにかく終盤でどうにかする力が足りなさすぎますが,この原因は何なのか,もはや何ともわかりません。
 ただ,振り返れば,今季1年通して阪神はずっと弱かったですし,この順位は17年ぶりとはいえ,今年の弱さを考えればおあつらえ向きというべきだろうとも思っています。
 阪神は,オープン戦は最下位,交流戦ではリーグ最下位,シーズンも最下位ということで,純粋に弱いという評価が当てはまると思います。
 一方で,ファームは日本一となりましたが,これは1軍と2軍のレベルが近いというべきなのかもしれません。
 それは,1軍選手の全般的な能力が高くないのか,それとも1軍で駄目になった選手が2軍の適切な指導の下で復活したからなのか,何ともわかりませんが,いずれにせよ1軍と2軍の戦力差が少ないというのは現在の阪神の状況なのだろうと思います。

 今季を振り返れば,梅野さんと大山さん,北條さん,糸原さんがレギュラーレベルでやれるとわかったことは非常に大きな手応えだったと思います。
 また,終盤に入ってですが,藤浪さんも一応一つの方法論にたどり着きつつあるように思われ,その点も収穫だろうとは思います。
 一方,今の阪神に足りないのは,長距離打てるファースト,安定したセンター,1年通じて投げられる先発,安定した中継ぎでしょうか。
 これだけ足りないとなれば,それは駄目だろうと思うのですが,逆に言えばこんな状況でよく1年野球やれたなとしみじみ思います。

 阪神打線において,最大の誤算は,長距離砲として期待されたロサリオさんであることで間違いないと思います。
 当初は日本野球にもそれなりに順応することが期待されていましたが,外のスライダーにまったくあわずに,相当な打席数というチャンスを不意にして終わってしまいました。
 後半は対応できそうな兆しもありましたが,もはや時期的に遅かったといわれても仕方ありません。
 阪神が直近でホームランを打ったのは,9月29日の大山さんのランニングホームランであり,その前は9月22日の中谷さんまで遡りますから,いくらホームランの出づらい甲子園をホームにしているとはいえ長打力がなさ過ぎて,打線にほとんど脅威がありません。
 甲子園がホームランが出にくいといっても,相手チームの選手は数多くホームランを打っており,数字的には阪神のホームラン数が19本に対して被ホームラン数は46本ですから,やはり打線が貧弱というのは間違いないように思えます。
 来季の補強ポイントとしては,打てるファーストとセンターは急務であり,これが達成できなければ来季も同じように打てない打線になるでしょう。
 また,糸原さんには片鱗が見えていますが,打つべき時に打てる決定力ある打者が必要です。
 こればかりはなりたくてもなれるわけでもないですし,どうすればいいかは何とも言い難いですが,来季は流れを作れる打者をどうにかして打線中に組み込めるようにしてもらわないと停滞したままとなりそうです。

 先日も書いたとおり,おそらくこのオフは大粛正が行われると思うのですが,今のところ対象者として西岡さん,今成さん,西田さんが挙がっております。
 その他にもかなりの名前が出ると思われ,その上で補強も相当行われると思うのですが,気になるのは首脳陣でしょうか。
 金本監督が悪いと断じるには材料が足りないのですが,調子を落として2軍でそこそこ良くなった選手が1軍でまた調子を崩す様を何度も見ており,それは監督を含めたチーム全体の雰囲気の問題もあるという話もあります。
 そのようなふわっとした理由で監督一人の身分の問題を挙げるには足りないとは思うのですが,選手の大粛正をするのであれば首脳陣も責任をとらないと形にならないだろうとは思います。
 その意味では,2軍首脳陣はそれぞれ実績を上げてきたと思われ,維持ないし昇進は理解できますが,1軍スタッフは責任をとらないと納得いきません。
 そのため,2軍で実績のある矢野さんがヘッドコーチ就任というのは順当のように思えるのですが,片岡さんが二軍監督就任見込みというのは疑問を感じます。
 監督としては,自分の信頼できる人をスタッフとして招き入れて人事を決めるべきだとは思うのですが,結果を出せなかった,特に最悪の結果になってしまったのであれば,スタッフ変更は不可避と思われます。

 この結果は非常に重大ではあるものの,一方でこれだけの結果が出てしまったのであればもはや大改革をしないと誰も納得しない雰囲気となりました。
 もしもなまじ4位で終われば,現体制が肯定されてしまう可能性もあったと思えば,CSに出られないチームであれば4位も6位も同じ,むしろ最下位の方が改革が進むと考え,今回の結果を受け入れるつもりです。
 そして,その結果の通り,選手大粛正の前にまずは首脳陣大粛正を行ってくれるのだろうと思います。

 阪神は,昭和の最後は最下位でしたが,平成の最後も最下位でした。
 これが運命というものなのかもしれませんが,新元号では変わってもらえると思いますので,あまり気にしてもいられません。
 私が弱すぎてもっともショックを受けたのは5月くらいで,そこからはどんな順位でも大概同じだと思っていただけに,不思議とそこまで何とも思いません。
 むしろ,これをきっかけとして,チームが生まれ変わってくれればと思います。
 その生まれ変わりは,主観面以前に,人員等の客観面を先行してもらいたいものです。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | 阪神タイガース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:09
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