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 こんにちは。

 少々ニュースを見ていたところ,横浜市営地下鉄が最優先席なるものの設置を検討しているというものを見かけました。
 これは,横浜市営地下鉄は,日本で唯一全席優先席制度を実施したそうなのですが,席を譲ってもらえないという不満が持ち上がったため,優先席の中でも特に社会的弱者の方々に譲らねばならない最優先席の設置を検討しているという話なのです。

 ここまで聞いていると,横浜市営地下鉄では
優先席=普通の一般席
最優先席=普通の優先席
というだけの話で,何とも本末転倒なのではないかと思わざるを得ません。

 では,何故このような話が出てきたのかについて,私なりに予想してみようと思います。
 まず,全席優先席というのは,社会的弱者において座席に座ってもらえる可能性を高める制度として,素晴らしい理念の下にできあがったものだと思います。
 ところが,通常の交通機関における優先席というのは,他の席と区別されて特別扱いされているものの,全席優先席では一部の席の特別扱いというものがありません。
 私自身,車内が空いているときでも優先席に座るのは抵抗がありますが,かといって全部優先ということになれば空いていれば座ることには躊躇いを感じないでしょう。よって,他の交通機関に見られるような優先席だけが空いており一般席が埋まっているという状況ではなく,全席が埋まっているという状況になりやすいと思われます。
 こうなってくると,本来優先席に座るべき方々は,既に座っている方の善意によって譲ってもらえて初めて座席に座れるということになると思いますが,その善意に頼るのであれば優先席制度ができる前の時代に逆行するといえます。
 では,全席優先席制度を廃止するかと言えば,折角素晴らしい理念の下に作った制度ですから,その理念を後退させるわけにもいかず,やむを得ず優先席の中でも特別な優先席を作るという一見おかしな話になったのではないかと考えます。

 これを見るにつけ,やはり特別扱いというのは一部の範囲に限定するからこそ意味のあるものであって,全部を特別にしてしまえば価値が急落するのだなと再認識しました。
 もしこれでまかり間違って数年後に「全席最優先席」という制度を作ってしまったら,今度は「超最優先席」とか作らねばならないでしょうから,今後の制度を考えるに当たっては制度を設ける理由や歴史について考えて頂きたいと思います。

 和田監督が,金本先生の積極起用を明言したという記事がありました。
 私としては,金本先生が活躍できるのであればそのような起用に何らの問題はないと考えます。しかし,金本先生の起用ありきで戦略を立てるのはプロ球団の監督としては良くない姿勢だと思います。
 私は,金本先生の活躍は切望しているものの,起用については,打撃成績のほか,守備や走塁のトータルを見て最良の判断をしてもらいたいと願ってやみません。

 また思いついたら書きます。ではでは。

三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 13:07

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