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 こんばんは。

 今日のニュースを見ていたら,中国のマラソン大会に出場した男性が,走行中に二度も殴り倒されるも2位でゴールしたというものがあったので取り上げてみました。

 殴られた男性は,レース開始800メートル付近で,後ろを走っていた選手に足をかけられました。
 しかし,この時,殴られた男性は,距離が近いためにぶつかってきたのだと思い,「もう少し距離を取ってくれ」と話をしたそうです。
 しかし,これに対して相手は無言だったそうです。
 しばらく走ると,同じ選手がまた足を引っかけてきました。そこで,文句を言ったところ,相手は引きずり倒しに来て,かつ殴りつけ足蹴にしました。
 これに対して,係員が止めに入ったところでレースに復帰できました。
 また,同じく走っていたところで,先ほどの選手が仲間を連れてきて現れて,再び引きずり倒して殴りかかりました。
 さらに,ゼッケン番号を引きちぎって持ち去りました。
 しかし,このときも係員が止めに入ってレースに復帰したそうです。
 その後,ゼッケンのないままゴールしましたが,大会委員会が事情を把握した上で2位が認められたそうです。
 殴られた男性は「5分くらいロスした。殴られていなければ1位になれたと思う。」と話しているそうです。
 また,その家族は,「各地の大会で好成績を収めており,つい先日の大会でも優勝したので,目を付けられていたのだろう。」「殴った人物は必ず見つける。」と話しているそうです。

 私もかつてマラソンなどをしていたものですが,もしも走行中に周りから引きずり倒されて殴られるアクシデントがあれば,そもそも完走も難しいでしょう。
 10キロ走はいうまでもなく相当体力を消耗しますし,ただでされ体力の配分に困る中でこんなことをされた日にはどうしようもないでしょう。
 それだけに,こんなことがあっても完走し,かつ2位に入ったこの男性は大したものだとしみじみ思います。

 ただ,一方,殴り倒されて5分ロスしたにもかかわらず2位に入賞したというのは,他の選手はもしかしたらそこまでの人がいなかったのではないかと思います。
 おそらく10キロ走ということになると,30分から40分で走りきる人が多いように思いますが,そこでの5分ということになると1キロ以上の差が出るタイムとなります。
 そう考えれば,それでも2位に入賞したということは,他の選手よりも1キロ以上の差をつけていたということで,それはこの男性がとんでもなく早いのか,それとも他の選手がそれほどでもないのかというようにも思うのです。
 特に,40キロ走る中の1キロと,10キロ走る中での1キロではその意味も変わるでしょうし,僅か数キロ走る最中で1キロも差がついたとすれば,それはそもそもこの男性と周りとの間に実力差がありすぎるのではと言うような気がしてなりません。
 そんな実力差の大きな大会に出るメリットは分かりませんが,いずれにせよ大きな差があったのは間違いないでしょう。

 そんな実力差があったからなのか,今回の凶行が発生したわけですが,当然許されるはずもないと思います。
 ただ,マラソンコースに不審者が容易に入れるという環境に違和感があったり,この大会は大丈夫なのだろうかというようにも思ってしまいます。
 そもそも,初めの暴行は出場選手によるものですから,犯人もゼッケンをつけているはずで,その意味では特定もややしやすいのではという気もします。
 もちろん,初めから犯行に及ぶことを考えているならば,出場登録時点で虚偽の名前等を申告しているでしょうから,選手登録から手がかりをつかむことは難しいでしょう。
 しかし,マラソン大会ともなれば,出場者や場合によっては路上に観客もいた可能性がありますし,係員も目撃しているでしょうから(ちなみに,記事には犯人の顔写真も出ています。),捜査機関がきちんと動けばそこまで犯人検挙に労を要しないようにも思います。

 昔友達の家でやったファミコンゲームのくにおくんの運動会という,スポーツというよりも乱闘騒ぎのようなゲームを思い出しましたが,こういうことはないようにしてもらいたいと思います。

 また思いついたら書きます。ではでは。
三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:54
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