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 こんばんは。

 今日のニュースを見ていたら,最近再び話題に上がっている中国の大気汚染問題に関するものがあったので取り上げてみました。

 この記事によれば,中国でここ1週間ほど広範囲で大気汚染が深刻な状況が続き,25省・市・自治区,100カ所以上の都市,占めて国土の約半分を覆う規模で有害濃霧が観測されたということで市亜。
 記事によれば,もともと中国北部は暖房が使われる際,大気汚染が深刻化する傾向にあったものの,最近は華東地域でも深刻な状況になっているそうです。
 ただし,一部地域では,深刻な濃霧は気温の低下とともに風が強まることで解消していく見通しということでした。
 記事によれば,この有害濃霧が呼吸器系の病気を引き起こすので,マスクを付けて外出する市民が増え,また高速道路や空港の閉鎖,学校の休校,建設現場の作業停止などの対応が次々とられているということでした。

 去年も今頃くらいから随分大気汚染の件が話題に上がりましたが,どうも去年よりもより汚染が強まっているようで,おそらく根本的な対策をとっていないのかと思います。
 しかも,これから冬本番となるわけで,暖かい季節になるまではこのような大気汚染がどんどん酷くなるのでしょう。
 先日,違法バーベキューが摘発されるなどの記事もありましたが,これだけの大気汚染を考えればそれは根本的な解決に繋がるとは思えず,もっと排気量の多い大元に対して規制をかけねば解決はしないのだろうと思われます。
 とはいえ,工場等の作業効率を落としたり,全てに防塵フィルターを設置するまでは工場の稼働を禁止するなどの措置をとることは,国力の低下に繋がるという懸念もあるでしょうし,おそらくそのような方向で進むことは難しいのかなと思います。

 しかし,濃霧は,有害なだけでなく視界をつぶしてしまうという効果もあるので,結局これが解消されないと生産物の輸送もできないでしょうし,人も外から入って来づらくなり,国にとっては国力の減退に繋がるのではないだろうかと素朴な不安を覚えます。
 特に,これだけ規模が拡大する一方となると,その減退の程度も大きくなる可能性が高く,ひいては国全体に影響を及ぼすことになりかねないと思います。
 ニュースでは聞いたことはないですが,かつての日本の四日市ぜんそくのような病気が発症していてもまったくおかしくはなく,そのような不安のある国に進出することは通常は躊躇われてしまうように思います。
 その意味では,まずは自分のために何らかの対策を講じてもらいたいと思っています。

 また,この記事にはさらっと書いてありましたが,一部地域の大気汚染が風が強まることで解消する見通しということですが,それは汚染物質が亡くなるわけではなく,他に飛ばすだけなのではと思います。
 そうなると,日本を含めた近隣諸国が結局あおりを食うだけになると思われ,今年の初めに騒ぎになった九州のPM2.5騒動がまたぶり返すのかと嫌になります。
 ですから,近隣諸国のためにも対策を講じてもらわないと困ります。

 この問題について,何か抜本的な策を講じる予定であるという話はあまり聞いたことがなく,どんどん深刻になっていく一方のように思います。
 そんな有害濃霧の中,健康増進を目的とした太極拳をやっている人たちの写真を見る度,大変シュールな仕上がりになっていて,何とも思うところがあるように思ってしまいます。
 この点に歯止めをかけられるのは誰なのか,私には分かりかねますが,このままの状況を野放しにすれば,もはや取り返しが付かなくなると思うので,できるうちに何らかの対策をとってもらいたいと思いました。

 また思いついたら書きます。ではでは。
三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:42
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