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 こんばんは。

 昨日黒子のバスケ事件の犯人が逮捕されたというものがありましたが,その逮捕の決め手となったのがリュックであったというニュースがあったので取り上げてみました。

 一連の事件現場の防犯カメラには黒字に白い線が縦に二本入っていたものが映っていたということで,警察は大阪でそれを発見して尾行していたということでした。
 警察は,21・22日に開催予定のジャンプフェスタに犯人が脅迫文を送りつける可能性が高いと見て警戒していたということでした。
 逮捕時,そのリュック内から脅迫文が見つかったということでした。
 容疑者は,調べに,黒子のバスケの作者と面識がなかったものの,成功したことへのやっかみがあったと供述しているそうです。
 また,一連の脅迫文の中には「人生をやり直せるのなら,ジャンプに連載する漫画家になりたい」という記載もあったということでした。

 警察は大阪に犯人の所在の当たりを付けていたということですが,これまでの脅迫文の消印が銀座,さいたま副都心などの関東圏もあったものの,大阪近辺が最も多く,これがその辺りを付けた原因かもしれません。
 だとすれば,もちろん時期まで予想した警察の粘り勝ちという側面が強いのですが,その点は容疑者の詰めの甘さだったのかもしれません。
 ただ,別の記事では,証拠を残さないように細心の注意を払っていたということで,指紋も残さぬようにしたり,日本各地に遠征して投函するようにしたりしていたということですから,同じリュックを用いていたという点は完全に抜けていたということでしょうか。
 しかし,記事を見る限りでは,どうやら警察もポストからポストに渡り歩く容疑者を確認して逮捕したということですから,当たりは付けていたものの実際に今回の投函活動がなければ決めてはなかったのではなかったでしょうか。
 その意味では,容疑者の注意が警察を煙に巻き続けていたとか,本件と類似の事件にはなかなか警察が対応しづらいというのではという疑問も生じるところです。

 とはいえ,決め手がリュックというのは少々意外な気もしました。
 というのは,あるメーカーが作っているリュックであれば,それは市場にそれなりの数が出回っている可能性もあるでしょうし,もしそうであればそもそもリュックにだけ当たりを付けて警察がわざわざ長距離を移動していくのだろうかという疑問も生じるからです。
 おそらく,ここまでリュックに目星を付けたのは,きっと警察がメーカーに問い合わせて,あまり流通量が多くないということを確認したからでしょうか。
 これがネット販売限定の商品であればなおのこと絞りやすかったかもしれませんが,ここまで時間がかかったのはそうではなかったのでしょうか。
 いずれにせよ,流通量が多くないリュックであったからこそできた芸当だったのだろうと思います。

 容疑者は,ジャンプの漫画家に憧れのようなものがあったのかもしれませんが,それがなぜ黒子のバスケの作者だけにピンポイントに狙いを定めたのかはよく分かりません。
 また,その作者のみに限って,ここまで執拗に行動を起こしており,やっかみだったとしても,その行動によって黒子のバスケの人気が落ちるわけではなく,何となく行動と結果の間の関係がよく分からないような気がします。
 しかし,やっかみというのはそういうものだといわれればそのような気もしなくはないので,その辺りに合理性を求めるのは違う話なのかもしれません。

 いずれにせよ,昨日述べたような模倣犯が出ないでこのまま解決となればいいなとは思います。

 また思いついたら書きます。ではでは。
三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:27
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