Powered 

by Tigers-net.com
 こんばんは。

 今日のニュースを見ていたら,アメリカのミスコンで集計ミスがあったというものがあったので取り上げてみました。

 フロリダ州のミスコンテスト全米代表選考会において,主催者は,ある女性を6月21日にミスコンで優勝に選んだと発表しました。
 これによって,その女性は,9月に行われる全部大会の準備のためにフロリダ大学を中退したそうです。
 しかし,主催者は,6月27日に,この集計に誤りがあったということで,優勝者を訂正しました。
 地元紙によると,集計作業の際に用紙に記入された内容を見落とすなどのミスがあったということでした。
 主催者は,この訂正について,いかなる状況にあっても正しいことをしなければならない,結果がどうなろうと正しいことをする勇気が必要だと弁明したということでした。
 この女性は,訂正後に優勝とされた女性は大会中に親しくなったということで,私たちの友情はこれからの強いままだとフェイスブックに書き込んだということでした。

 確かに,主催者がいうように,正しいことをする勇気は大事だと思いますし,今回はその対応がよかったのだろうと思います。
 しかし,大学を辞めてしまったこの女性は今後一体どうするのだろうかと心配になります。
 まさか大学が退学の撤回を認めるのかと思うと疑問ですし,おそらく退学という事態は変わらないのでしょう。
 この女性が直ちに大学を辞めたという行為は非常に思い切ったものだと思いますが,おそらくミスコンの結果如何では大学を辞めようとあらかじめ考えていたのでしょう。
 ただし,その結果が覆るとは予想もしていなかったのかも知れません。

 こうなった場合,女性は,集計ミスがあったために,自分は無意味に大学を辞めることになったということで,損害賠償を求める訴訟を提起するのかも知れません。
 日本法で考えた場合,慰謝料はいくらかは認められるのかも知れませんが,決して高額な慰謝料が認められるとは思われず,おそらく大学中退という事情に見合う額は難しいでしょう。
 また,その慰謝料は,あくまで主催者側のミスによる精神的苦痛という意味で,大学中退は考慮事情の一つにとどまるでしょうし,多少の慰謝料増額に寄与したとしても劇的に結論が変わるとはあまり思われません。
 大学中退という事情も,結局本人が思い立って勝手に辞めてしまったというように評価される可能性もあり,その点が増額事由として寄与しない可能性もあると思います。
 アメリカ法では,日本法では及びも付かないもので高額な賠償請求を認めているという例もありますから,こればかりはアメリカの場合の結論を読むことはできません。
 私としては,アメリカではどのような結論になるのか個人的な興味はあるのですが,本人が望んでもいないのに無用な争いを求めるのはよくないので,その辺はあまり考えないようにしようと思います。


 阪神の能見さんは,昨日の脇腹痛のため,大事を取って登録が抹消されるということでした。
 このチーム状態が悪い中,エースが抹消ということで,悪い話が立て続けに起こっており,何だかもやもやします。
 チーム状態がどん底にあるのかどうかと問われれば,底はまだ深いところにある気もして,もっと落ち込むことも予想されるように思います。
 ただ,こんな中でもきちんとやることをやっていないと勝てる試合も勝てなくなってしまうので,先日のようなエラーをすることなく気を引き締めてもらいたいと思います。

 また思いついたら書きます。ではでは。
三枝康裕 | ニュース | -  | - | 23:24
PAGE TOP